第4回日本フットケア・足病医学会 九州・沖縄地方会 学術集会
大会長 池田 潔
(医療法人心信会 池田バスキュラーアクセス・透析・内科 院長)

この度、第4回の本学術集会の大会長を拝命いたしました。開催させていただくにあたり、ご挨拶させていただきます。この度、私が本医学会の大会長の任を仰せつかりました理由は、足病チームを福岡赤十字病院の勤務医時代に作ったことが大きな理由かと思います。当時(2006年)では、まだ珍しかったSPPを導入しました。これは、福岡県では、最も早い導入であったと記憶しています。
足病チームを作るにあたっては、日本フットケア・足病医学会の初代理事長を務められた湘南鎌倉総合病院、腎臓病総合医療センターの小林修三先生に、ご助言いただきました。
本会では、教育講演をお願いいたしております。
さて、本会のテーマは「足のオリンピック ~100年足でかよう~」です。足病の患者さんの60%は維持透析中の患者さんです。2016年4月からは、下肢末梢動脈疾患指導管理加算が認められています。しかし、25%のご施設は、加算申請をしていない現状があります。維持透析には、週3回の通院が必要です。人生100年時代が徐々に現実となってきている昨今、実際100歳で維持透析をされている患者さんもいらっしゃいます。
足病の治療には、形成外科、循環器内科、血管外科、整形外科、糖尿病内科、皮膚科のスタッフが五輪の輪のように重なりあい、連携したチームワークも必要です。
また、維持透析患者さんに向き合われる先生方やスタッフの方々のご参加が今までは多くありませんでした。今回は透析医として大会長を務める上で、透析患者さんに直接携われる医療関係者の方々にも興味を持っていただける内容を運営委員一同で企画してまいります。
100年かよう足を、維持・管理・治療する最善の方策を皆で考える学会となるように粉骨砕身の気持ちで当たらせていただきます。


 

第4回日本フットケア・足病医学会 九州・沖縄地方会 学術集会
副大会長 水内 恵子
(医療法人心信会 池田バスキュラーアクセス・透析・内科 看護部長)

このたび、第4回フットケア・足病医学会 九州・沖縄地方会学術集会において副大会長を拝命しました水内恵子と申します。大会開催にあたり一言ご挨拶させていただきます。
私は、福岡赤十字病院に就職したその日から、糖尿病や腎臓病による足病ケアに関わることになりました。真っ黒な足や両足切断の衝撃は、今でも鮮明に思い出されます。
さて、足病看護の特徴は、「複数診療科に跨る医師らとの連絡調整」と、患者のセルフマネジメント教育を含めた「全人的な足の看護」です。看護師は、身体の「足」だけを看るのではなく、患者のアイデンティティとしての「足」、社会生活における「足」などを包括的に評価し生活を支援します。しかし、看護師として多くの患者・家族の生活に寄り添うなかで、「“足”がもつ力」を実感する一方、複雑な足病と治療に対しケアの方向性に戸惑い、悩む場面も多くありました。特に、透析患者の足病への苦悩です。
安定した質の高い日本の透析治療は、患者の身体状況や生命予後を大きく改善したものの、今も患者は週3回の透析通院を余儀なくされております。透析ごとにフットケアを行っていても、ある日突然、足を病み、足を失い、そのことで家族が破綻する事例もありますし、透析患者の足病が生命に影響することは、周知のとおりです。本大会では、こうした透析患者の足病とケアについても特別講演や教育講演など多数のプログラムを企画し、皆様とともにディスカッションしたいと考えております。

大会のテーマには、池田潔大会長の様々な思いが込められております。
メインテーマ『足のオリンピック』には、足病治療の輪が五輪の輪のように重なり連携することへの「希望」が、サブタイトル『100年足でかよう』には、人生100年時代を見据えたサスティナブル・フットケアへの「情熱」です。
オリンピックが、国や人種、信条を超えて人々が集い平和な世界の実現に貢献するように、本大会は、多科の医師や看護師、臨床工学技士ほか足に関わる多職種が一堂に会し、平和な足社会の構築に向けて議論する貴重な機会となることでしょう。
職種の壁を皆が越えてかよい合い、血がかよい、心がかよう、フットケア社会実現のために、多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。


 

第4回日本フットケア・足病医学会 九州・沖縄地方会 学術集会
事務局長 山本 光孝
(医療法人 原三信病院 循環器科部長・心臓カテーテル室長)

この度、第4回日本フットケア・足病医学会九州・沖縄地方会学術集会の事務局長を仰せつかりました医療法人 原三信病院循環器科の山本光孝です。開催させていただくにあたり、一言ご挨拶申し上げます。
本学会が対象としている患者さんは糖尿病や慢性腎不全による維持透析を必要とするといった基礎疾患を有する下肢末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)、特にその中でも足を失う原因となる包括的高度慢性下肢虚血(CLTI: Chronic limb-threatening ischemia)の方だけではなく、静脈疾患や糖尿病性壊疽など多岐にわたります。本大会の大会長である池田先生は透析医の立場から血液透析患者さんの足を切断から救う、歩行を守る事に焦点を当て企画立案しておられますが、我々医師だけでなく、看護師・フットケア療養士・理学療法士や技師装具士など多職種の関係者が協力する『チーム医療』が不可欠です。またこの戦いには血行再建や創傷処置のためのデバイスや薬物治療、フットケアに使用する物品など幅広い企業の皆様の力の結集も重要です。
大会を成功させるべく大会長、運営委員の先生方とともに鋭意準備を進めております。
足病患者や足未病者に関わる全ての方々のご協力をお願いするとともに、ご参加を心よりお待ちしております。

 

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